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【「Bluesky Advent Calendar 2024」特別寄稿】Bluesky参加開始から1年半を振り返って

 この記事は、「Bluesky Advent Calendar 2024」15日目の記事です。

Bluesky参加開始から1年半を振り返って おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 テルミナ™と申します。

 今回、私は「Bluesky Advent Calendar」に初めて参加します。

 「Bluesky」は、ポストTwitterと呼ばれるいわゆるマイクロブログサービスの中でも本命と言うべきサービスです。

 私・テルミナ™は、まだ完全招待制だった頃の2023年5月11日(木)にまず最初のアカウントを登録しました。その後、同月28日(日)には事実上のメイン・アカウントとなる第2アカウントを登録し、現在に至ります。

 私は別にBluesky第一人者でもなければ、インフルエンサーでもありません。技術的に何か貢献していたりするわけでもありません。

 私はあくまでBlueskyのライトユーザーに過ぎません。とはいえ、一応2アカウントとも、初期10万アカウントのうちのひとつには含まれているようです。

 ここでは、昨年5月に参加を始めてからこれまでの、Blueskyにおける私の活動を振り返ってみたいと思います。

テルミナ™のBlueskyアカウント一覧

 2024年12月15日現在、私はBlueskyに、次の2アカウントを登録しております。

アカウント 説明 登録日 Blueskyからログアウトした方による発言の閲覧
@telmina.bsky.social 第1アカウント。
2024年6月6日(木)以降、主に外部サービスからの情報共有用とする。
2024年11月18日(月)以降、発言公開範囲をログインユーザーに限定する。
2023年5月11日(木) 不可
@telmina.com 第2アカウント。ドメインによる本人認証済みのアカウント。
こちらが事実上のメイン・アカウント。通常はこちらにフォローをお願いします
2023年5月28日(日)

 

テルミナ™がBluesky以外で参加している主なソーシャル・ネットワーキング・サービス

 私がBlueskyに参加し始めたあとも、自分が主として参加するソーシャル・ネットワーキング・サービスは分散型SNS「Mastodon」となります。

 BlueskyのAdvent Calendarに寄稿しておきながらこんなことを言うのも変ですが、自分にとっては、実はBlueskyよりもMastodonのほうが性に合っています。理由は後述します。

 なお、Mastodonの中でも私が主として用いているアカウントは、自分専用のサーバーの中に登録した次のアカウントです。

 それ以外のアカウントにつきましては、下記のページをご覧くださいませ。

登録からこれまでの振り返り

 私が「Bluesky」に登録してから今日に至るまでを、軽く振り返ってみます。

登録前

 私は2007年5月19日(土)に、当時新興コンテンツだったTwitterに初参加しました。

 私があそこを楽しいと思えていたのは最初の2年間ほどで、その後2012年頃に自分のTwitter活動におけるピークを迎えました。

 その後徐々にTwitterの治安悪化を感じるようになり、2015年に与党が安保法を強行したあたりから、いよいよそれは取り返しのつかない段階に入ってゆきました。

 ちょうど、2017年4月に分散型SNS「Mastodon」のブームが日本でも始まってからは、当時既にTwitterに嫌気がさしていた自分はそちらに飛びつき、以後自分がそれ以前のようにTwitterに入り浸ることはなくなりました。翌5月からは自前でもサーバを立て始め(現存せず)、紆余曲折の末、2024年12月時点で私は自分が管理するサーバを3カ所、それ以外の場所に設置したアカウントも含め合計10アカウント持つ体制となりました。

 しかし、本来言論の自由を自らの手で守るべきであるリベラル(自由主義者)はなかなかMastodonに来ません。私自身も、リベラル向けMastodonサーバとして「LIBERA TOKYO」を運営しておりますが、別にそこに必ず登録しなければならないなんてことはないので、その時点で既に言論プラットフォームとしての役割を終えつつあったTwitterからとにかく早く脱してほしいと思っておりました。

 そんなモヤモヤとした思いを何年も抱いておりましたが、近年、「ポストTwitter」と呼ばれる新興のマイクロブログサービスが多数立ち上げられました。

 その中のひとつに「Bluesky」があります。Twitterの元CEOが関与していることや、ユーザインターフェイスがTwitterに近いということもあり、早い段階からポストTwitterの本命視されていました。

 しかし、私は当初、既に「Mastodon」がインターネット上での主たる発言の場となっていたこともあり、「Bluesky」にはあまり興味を示していませんでした。

 とはいえ、かつてTwitterで繋がっていた人々が「Mastodon」に来る気配が全く見えないこともあり、また、先述のように「Bluesky」がTwitterと酷似したユーザインターフェースを持つこともあり、自分で管理可能な範囲で参加プラットフォームを広げようと考えるに至りました。

 そんな折、「Mastodon」で相互フォローとなっている方から、当時完全招待制だった「Bluesky」の招待コードをいただくこととなり、2023年5月11日(木)より私も「Bluesky」に参加することとなりました。

第1アカウント登録と第一印象

 先述の通り、私は「Mastodon」で相互フォローとなっている方から、当時完全招待制だった「Bluesky」の招待コードをいただくこととなり、2023年5月11日(木)より「Bluesky」への参加を始めました。

 現在私は「Bluesky」では2アカウント体制で参加していますが、最初に登録したアカウントは次の通りです。

 確かに何度も申し上げておりますように、「Bluesky」のユーザーインターフェイスはTwitterと酷似しています。しかし、やはりTwitter黎明期と全く同じ感覚というわけにはゆきませんでした。

  • 最初の感触
    • TwitterやMastodonに最初に触れたときほどのわくわく感はなかった。
    • とはいえ、正式リリース後には間違いなく賑やかになると思った(そしてそれは大当たりした)。
  • Twitterと似て非なると感じた点
    • アカウントを非公開にできない
      • これは本稿執筆時点でもそのまま。敢えて非公開設定をなくすことで陰湿な嫌がらせを防ぎたいという狙いがあるのかもしれないが、私がTwitterに完全非公開のアカウントを設置したときのように悪意の第三者に絡まれない形でごく限られた人々との間でだけやりとりしたいというニーズがあるのも事実。
    • 1回あたりの投稿文字数は300文字
      • Mastodonの500文字になれた自分にとってはやや物足りないが、多くの人にとってはちょうどいい長さなのではないか。
    • 画像添付は可能で、代替テキストの設定も可能
      • 当初は画像添付にも外部サービスが必要だったTwitterと異なり、「Bluesky」を含む昨今の新興SNSでは画像添付が標準機能として備わっている。
      • 当初はMastodonのように画像表示前にワンクッション置く仕組みがなく、物足りないと感じていた。
        • 後に、投稿したメディアに対し手動でラベル付けが可能となり、Mastodonと完全に同等というわけではないもののある程度の自制が可能となった。
    • 投票機能がない
      • 標準機能としては現在でも実装されていない。
        • 自分もTwitterやMastodonではたまに投票機能を使っていたが、どうしても必要というものでもない。
        • Bluesky」で投票機能を使う場合、外部サービスの「poll.blue」を使うという手がある。
    • Link Cardは任意
      • TwitterやMastodon等で投稿時に貼り付けたURLのリンク先がLink Cardに対応している場合、その中のひとつが強制的に貼り付けられてしまうが、「Bluesky」では添付するLink Cardを選べるし、添付しないという選択も可能。
    • 参加当初、まだまだ日本語圏の人口は少なめだった
      • 当初英語のみだったサービスも、現状では日本語に対応している。
      • 今では日本語ユーザーを探すことも難しくない。
    • IFTTTとの連携には非対応
      • 残念ながら2024年12月時点でもその状況は変わらず。
      • Bluesky」上の投稿をIFTTTで取得してたサービスと連携するには、2024年12月時点では、投稿をRSSで取得する必要がある。その手段については後述する

 参加当初懸念していた点のいくつかについては、現在では解消されています。とはいえ、まだまだこれからという面もあります。

 できればこれまでTwitterでできていたことの多くをできるようになってほしいと思う反面、治安が悪化したあげく極右の資産家に買収されてすっかり無法地帯と化してしまった現在の「X」の二の舞になってほしくないので、新機能の追加を慎重におこなってほしいという思いもあります。

 2025年は、「Bluesky」にとってはその試金石となるのではと思います。

第2アカウント登録

 2023年5月28日(日)、「Bluesky」上の私のアカウントとしては2つ目となるアカウントを設置しました。

 私が自サイトで使用していたドメインをそのままアカウント名にしたものであり、以後、「Bluesky」においてはこちらが自分の事実上のメイン・アカウントとなりました。

 こちらについては、余った招待コードのうちのひとつを用いて、自分自身を招待するという形で設置しました。

 なお、アカウントに独自ドメインを設定することで、無料かつ手軽に本人認証が可能となります。設定方法については、下記の記事を参考にしました。

 こちらをメインにしたことにより、長らく、先に設置したアカウント「@telmina.bsky.social」の使用頻度が下がっていました。

 当初、第一アカウントについては、AIで生成した画像を投稿するという用途に転用しようかと考えておりましたが、結局それは実現できていません。その後、ゲーム画面のスクリーンショットを貼り付ける場所にすることも一時期考えましたが、現状ではその用途としても使用しておりません。

 今後は、投稿の公開範囲を分けるという意味で、両アカウントを使い分けてゆきたいと考えております。Twitterのようにアカウントを非公開設定にできれば、使い分けが明確になるのですけどね……。

招待制解除への不安

 「Bluesky」の招待制が解除されて一般参加が可能になったのは2024年2月6日(火)からです。

 それまで、長らく「Bluesky」では完全招待制が続いていましたが、まだ招待制解除の半年ほど前に、自分は招待制解除への不安を抱いていました。

 結論から申しますと、その不安は「今のところは」杞憂で済んでいるのですが、今後どうなるのかはまだまだ予断を許しません。

 「Bluesky」では、非公開アカウントの設定も、Mastodonのように投稿単位で公開範囲を設定することもできません。そしてそれらについては現状でも変わっておりません。

 当時私は、そのような状態を残したまま招待制を解除することに対し、下記の懸念を抱いておりました。

ユーザを無制限に受け入れたときに悪意あるユーザが流入した場合、それに対抗する手段が現時点ではブロックしかなく、何らかの事情がありオープンパブリックに発言出来ない人にとっては極めて使いづらい。

さらに、上記記事では次のようにも述べておりました。

そのような状態のまま招待制だけ解除されようものならば、すぐに悪意のある連中(それこそ業者とかスパマーとか、極端な思想信条の持ち主で他者を罵倒せずには生きていられない連中とか)が大挙することも目に見えています。

 もっとも、招待制解除前から、悪意あるユーザは残念ながら少なからず散見されました。

 ところが、招待制解除後現在に至るまで、案の定その手のユーザは増えてしまいました。ただ、かつてのTwitterの2年目~3年目頃と比べれば、体感的には増加のペースは緩やかなのではという感触を得ておりますが。

 むしろ、アカウント非公開設定も投稿公開範囲設定も実装されていない現状でもその程度に収まっているのは、Twitterの前半8年間の流れを考えれば奇跡的ですらあるのですが、それについては2つの対策が奏功しているからなのではと思われます。

  1. Bluesky」運営による24時間の監視体制
  2. 一部の人の間では評判のよくないモデレーションリストの実装(Twitterでは同様の機能は外部サービスによって提供されていた)

 とはいえ、スパマーや他者に悪意を持つアカウントは日々散見しますし、また、昨今、芸能人を騙る偽アカウントなども出現している模様です。自分も少なくとも一度はその手のアカウントに絡まれています。

 招待制解除後もひとまずはうまく回っていますが、現状を考えると決して楽観視できません。Twitter改め「X」と同じ轍を踏まないためにも、モデレーションという点では特に力を入れてほしいところです。

RSSとIFTTT

 2024年1月より、「Bluesky」では各ユーザーの投稿内容をRSSフィードとして取得可能になりました。

 こちらについては、下記の記事の2番目のトピックとして取り上げられています。

 なお、1番目の招待制解除の件については後述します。

 RSSフィードの取得が可能になることで、Web連携サービス「IFTTT」を用いて、「Bluesky」の投稿を様々なサービスに反映させることが可能となりました。

 私の場合は、Mastodonにおける自分のアカウントに対してBluesky上の投稿を反映させるという、いわば疑似クロスポストを実施しています。

 この2つの記事で説明している疑似クロスポストの内容についてはほぼ同じですが、2番目の記事では画像を用いて説明を強化しておりますので、これからBlueskyMastodonの疑似クロスポストを実現させたい肩は、2番目を参考にしていただければと思います。

 ただ、現時点ではその逆、MastodonBlueskyの疑似クロスポストを実現できません。自分としては、Mastodonのほうがメインという扱いのため、できればそれを実現する方法があればと思うのですが、Webで検索しても、少なくとも自分で実現可能なものについては出てくる気配がありません。たぶん実現方法はあるとは思うんですけどね……。

招待制解除

 先述の通り、2024年2月6日(火)に、ついに「Bluesky」の招待制が解除されて一般参加が可能になりました。

 その後は、自分の不安をよそに「Bluesky」は順調にユーザーを増やし、2024年9月にはユーザ数が1千万に到達しました。

 招待制解除の半年前に抱いていた不安については、今のところほぼ杞憂で済んでいます。とはいえ、残念ながら悪意あるユーザーが増えているのも事実ですので、Twitter(現X)の二の舞になってほしくないと思います。

 なお、当時、状況次第では「Bluesky」への参加を取りやめることも視野に入れておりましたが、今のところそこまで深刻な状況にはなっていません。

悪質スパマーの出没、そしてBlueskyに対する不安

 「Bluesky」の招待制解除後、自分の不安はほぼ杞憂で終わっていると先述しておりますが、悪意あるユーザーが増えたという事実は拭えません。

 実際に、一般公開開始からまだ1週間もしないうちにうさんくさいアカウントが増え、またその手のアカウントばかりを集めたモデレーションリストもいくつか作られました。

 当時私は「だから言わんこっちゃない」と言って、「Bluesky」の一般公開は拙速だったという感想を漏らしました。

 ただ、まっとうなユーザーが増えていったことも事実。徐々にではありますが自分のアカウントでも、フォロイー、フォロワーが増えてゆきました。

 とはいえ、まっとうなユーザが増えているとは言っても、それが悪質なユーザーの存在を否定することにはなりません。

 まだ招待制が解除される前のBlueskyにおいて、招待状乞食の悪質スパム行為が横行しており、この問題はほかのソーシャル・ネットワーキング・サービスにも波及しておりました。招待制解除後のBlueskyにおいて、それが再発するのではないかと多くの人が不安視していました。

 件のスパマーですが、かつてよりおとなしくなっているようですが、それでも現在でも活動継続中のようです。

 このことは、特に私のようにMastodon等の分散型SNSでサーバー運営しているような人間や、今年春に一般に開放されたATProtocolのPDSを立てている人にとってはいまだに脅威が残っているということを意味します。

 私自身もすっかり忘れていたのですが、私がBlueskyへの参加を始める前、2023年4月頃には、既に件のスパマーの悪行が見られたようです。

 実は私もうっかり、ごく一時期Mastodonで件のスパマーと相互フォローになってしまったことがありますが、その後「Pebble Mastodon」というMastodonコミュニティで当該人物による実害を目の当たりにしたことで、私のすべてのMastodonアカウントから当該人物をブロックするに至りました。

 先述の通り、まだ悪質スパマー問題は完全には終息していません。特に、ATProtocolのPDSを立てている人は警戒を怠らないようお気をつけください!

オフ会への不参加

 2024年4月13日(土)に、東京都内で、「Bluesky Meetup in Tokyo Vol.2」というオフ会が開催されました。

 個人的に興味はあったのですが、結局下記の理由で参加を見送りました。

  1. 私がそのイベントを知った時点で既に参加表明していたユーザの中に、最低1名、顔も見たくないやつが含まれていた。
  2. 拘束時間が長く、その時間を自分自身のために充てたかった。

 理由が理由ですので、今後同様のオフ会が日本国内で開催された場合、私に参加する意思はありません。

 本音を言うと、Blueskyで相互フォローとなっている方々と面識を持ちたかったです。しかし、それによるメリットよりも先述の不参加理由、特に1番目によるデメリットのほうがはるかに大きいため、身の安全を最優先させました。

 実は同様の理由で、私はMastodon関連のオフ会についても、過去一度たりとも参加したことがありません。実際に、私がMastodonがらみで過去に会ったことのある人物のうち今でもMastodonにおいて活動している人は、片手で数えるほどしかいません。

 これらに限らず、自分の過去の経験上、オフ会というものに対してはあまりいい思い出がありません。特に、日本人が3人以上集まるとまず間違いなく村社会ができるの、アレどうにかならないものですかね? 声のデカい奴の不興を買ったらその時点でコミュニティのメンバー全員がこっちに牙をむいてきますし。もうそんな経験したくありません。

定型の挨拶は我が腕から

選択した定型文をBlueskyおよびMastodonにマルチポスト出来るようにしたApple Watch 2024年4月20日(土)、デモ行進の帰りに、私は「Apple Watch Series 9」を購入しました。

 その後、「Apple Watch」から、iPhoneのショートカット機能を用いて、BlueskyおよびMastodonへの定型文投稿をおこなえるようにしました。

 この対応をおこなうに当たり、次の記事を参考とさせていただきました。ありがとうございます。

 なお、この記事を執筆した時点では、まだBlueskyにしか投稿できなかったのですが、その後、Mastodonへのクロスポストも可能となりました。その方法についてはこちら。

 これにより、外出時などでも、ポケットからiPhoneから取り出すことなく、BlueskyおよびMastodonに手軽に定型文を投稿できるようになりました。これは便利なので多用しております。

Bluesky参加1周年を迎えて

 2024年5月11日(土)、私はBluesky参加1周年を迎えました。

 そのときにも、Blueskyの居心地はX(旧Twitter)とは比較にならないくらいによいとか、モデレーションを細かく設定できるのがよいとかいろいろ書きましたが、基本的にはそれらの好印象については今でも変わっていません。

 特に、モデレーションがらみについては、ほかの多くのソーシャル・ネットワーキング・サービスも見習うべきだと思っています。これについては、私が最も多用している「Mastodon」も例外ではありません。

 一部ユーザーにはあまり評判のよくない「モデレーションリスト」機能については、むしろこういうものこそすべてのソーシャル・ネットワーキング・サービスに必要なのではと思っているほどです。かつてTwitterでは、外部サービスとして「Block Together」というブロックリスト共有サービスがありましたが、それに近いものが標準で実装されているというのは、常日頃から悪意にさらされている人にとっては言論の自由の確保の意味で画期的とすら言えます。

 とはいえ、参加開始1周年の時点で自分がまだ足りないと感じている点の大半についても、現時点でもあまり進歩しているようには見えません。それらについては後述します。

 なお、蛇足ですが、私は時期的にも近かったはずの、Twitter初参加17周年のことについては、そのとき完全に失念しておりました…。

Bluesky、1千万ユーザ達成を迎えて

 2024年9月17日(火)頃に、Blueskyのユーザ数が1千万に到達したとのことです。

 その時期に、Blueskyのサイトやアプリから、各ユーザのアカウントが何番目に登録されたのかを確認することができました。

 それによると、私の2つのアカウントはそれぞれ次の通りでした。

Bluesky #69,179 @telmina.bsky.social Bluesky #93,825 @telmina.com

 いずれも、1千万ユーザ達成時点で最初の1%のユーザに含まれていました。

 自分にとって、インターネット上における主たる発言の場はあくまで「Mastodon」であり、それについては今後も変わりません。

 とはいえ、昨今ではBluesky、特に第2アカウント(@telmina.com)を用いる機会が増えています。

 できれば両者間のクロスポストがもっとしやすくなってくれればよいとは思うのですが、とは言っても両者を完全に同じように扱うのは、システムの面でも繋がっているフォロイー、フォロワーが異なることを考えても無理がありますので、うまく使い分けてゆきたいと思います。

日本でもX→Bluesky移住をさらに加速させなければならない

 「Bluesky」はポストTwitterと呼ばれるソーシャル・ネットワーキング・サービスの中でも最有力とされ、実際にTwitterから派生したプロジェクトであることや、ユーザーインターフェイスやユーザーエクスペリエンスもTwitterと酷似していることもあり、Twitter改め「X」で何か不穏な動きがあるたびに、XからBlueskyへのユーザーの流入が起きています。

 日本語圏でも、著名人を含む個人のアカウントのほか、昨今、ようやく企業アカウントの増加傾向も見られるようになっています。

 そんな中、下記のまとめサイトができていて、企業や著名人等の公式アカウントの情報を募ったり、Xで活動中のそれらのアカウントに対するBlueskyへの移住を促そうとしたりしています。

 そちらでは、まだBlueskyに来ていないけど早く来てほしいというアカウントの情報も募集しています。本稿執筆時点で私はまだそれらの情報については一切登録していませんが、Blueskyに来てほしい団体や著名人はいくつかありますので、そのうち投稿すると思います。

 この関連記事では次の一文で締めましたが、本当に、Blueskyに対しては、かつてのTwitterがそうであったように、言論プラットフォームとして、そして他者との交流を楽しむ場としてその地位を確立することを期待しております。

 極右に乗っ取られてしまい、もはや参加することそのものがリスクになってしまっているXを見限り、もう一度言論の自由とネットでの他者との交流の楽しさを取り戻しましょう!

第1アカウント運用方針の見直し

 何度も述べておりますように、私・テルミナ™は、Blueskyではふたつのアカウントを登録しております。

 そのうち、先に登録した「@telmina.bsky.social」につきましては、あとから登録した「@telmina.com」の使用を開始して以来、長らく活用できていない時期が続いておりました。

[設定]→[モデレーション]の「アプリがログアウトしたユーザーに自分のアカウントを表示しないようにする」を有効 こちらにつきましては、冒頭で述べたように、2024年11月18日(月)以降、発言公開範囲をログインユーザーに限定するように設定を変更いたしました(より正確には、その設定に戻しました)。

 この背景については、投稿内容によっては公開範囲をログインユーザ限定にしたいケースもあり、それに対応するために、外部からの不要なデータ収集をおこなえなくする必要があるということを挙げることができます。

非ログインユーザの閲覧禁止に至った事情

 昨今、「X」が投稿された情報をAIの学習に使用するなどと表明して物議を醸しましたが、Blueskyでは逆にそのようなことはしないと宣言しました。

 しかしながら、アカウントの初期設定では外部のデータ収集用のbotまでは排除していないため、Blueskyに投稿された情報をBluesky運営以外の第三者がAI学習に利用することは可能となってしまっています。

 この流れを受けて、公開範囲を絞りたい投稿をおこなうときに、事実上の休眠状態だった第一アカウントを活用したいと思うに至りました。

 もっとも、まだきちんと活用できていませんけどね。

今後の第1アカウントの取扱

 本稿執筆時点ではまだ実行できていませんが、そう遠くないうち(できれば年内)に、第2アカウント(@telmina.com)で相互フォローとなっているすべてのアカウントを、第1アカウント(@telmina.bsky.social)からもフォローしようと考えております。

 併せて、第1アカウントのプロフィールについても書き換えたいと思います。

そして今日に至るまで

 これまで振り返ってみたように、自分はBlueskyの第一人者でもなければ、またBlueskyの周辺サービスを何か作っているというわけでもありませんが、昨年5月以降約1年半の間、自分なりにBlueskyの使い方を模索してきたつもりです。

 何度も申し上げておりますように、私にとってはインターネット上の主たる発言の場はあくまで「Mastodon」です。正直、そちらの方が性に合っているからです。

 とはいえ、Blueskyが魅力的なサービスであることに変わりはなく、また、Mastodonとは異なるつながりもできていますので、両方とも大事にしてゆきたいと思います。

 自分にとってMastodonが性に合っていると思える理由はいくつもあるのですが、Blueskyと比較したときのメリットに絞って述べると、次のようになります。

  1. ポストTwitterの先駆者であり、7年以上の間に知見が蓄積されている。
    • 日本でも、2017年4月からMastodonブームが始まっている。その間に多くのユーザによって試行錯誤が繰り返され、今日に至っている。
  2. Twitter(現X)のように公開用アカウントと非公開アカウントを分けなくても、投稿単位で公開範囲を設定できる。
  3. サーバやネットワークに関する基本的な知識と資金は必要になるが、その気になれば私のような個人でもコミュニティの主となることができる。
    • Blueskyが採用するATProtocolにも、Personal Data Serverという仕組みがあるが、現状ではこれはあくまでデータの保管場所に過ぎず、Mastodonのようにコミュニティのすべてを管理できるわけではない。
  4. それ故に多数のコミュニティが立てられ、ユーザの選択の裁量が広い。
    • ユーザは数あるコミュニティの中から興味あるテーマを取り扱っているコミュニティや、自分の性に合うコミュニティを選ぶことができる。
  5. 多数のサーバが疎結合で連合しているため、あるサーバでアカウントを停止されても別のサーバで再起することができる。
    • これは逆にデメリットでもあり、悪意のある人物にとってはスパム行為や特定人物に対する嫌がらせをしやすいということでもある(私もその被害に遭っている)。

 逆に、BlueskyMastodonに対する優位性は、次のようになるのではないでしょうか?

  1. Twitterライクであり、多くのユーザにとってとっつきやすい。
    • 特に、Mastodon参入の大きな障壁となっている、どのサーバに登録すればよいのかわからないという問題が(今のところは)ない。
    • ユーザーインターフェイスやユーザーエクスペリエンスもTwitterと酷似しているため、新たに覚え直さなければならない概念は少ない。
  2. モデレーションがしっかりしている印象。
    • Mastodonを含むFediverseネットワークでは、このあたりがコミュニティによって大きく違っている。モデレーションがしっかりしているところと無法地帯化しているところの差が激しい。
  3. 投稿に対する返信の可否を制御できる。
    • Mastodonでは投稿の公開範囲を設定できるが、返信禁止のようなことはできない。
  4. Mastodonの多くのコミュニティのように個人運営ではないから、そう簡単に潰れることはないだろう。
    • ハイ。私は自分の記憶にあるだけでも7回ぐらいは自分が設置したMastodonサーバを爆破しています…。
  5. 極右に乗っ取られて「X」に改名したTwitterという前例があるためか、同じ轍を踏んでほしくないという考えから、意識の高いユーザーが多い印象。
    • 残念ながらユーザー数が増えるとその傾向は薄まってしまうが、それでも現在のBlueskyはTwitterの2年目や3年目と比べても雰囲気は良好だと思う。
    • 自分がMastodonへの参加を始めたときに最初期に登録したいくつかのコミュニティに対しては、すべて数ヶ月以内(ひどいケースでは1週間以内)にコミュニティの雰囲気に嫌気がさしてアカウントを放棄してしまった。

 両者にはそれぞれ善し悪しがあります。今後も、うまく使い分け、共存できてゆければよいと考えております。

今後のBlueskyに期待すること

 現状の「Bluesky」に対して、足りないなと感じており、かつ、個人的に今後期待したいことは、こんな感じです。

  1. IFTTT」への対応
    • 外部サービスからBlueskyへの投稿や、逆にBlueskyの投稿の外部サービスへの連携等を可能にしてほしい。
  2. Twitterのような非公開アカウントを実装してほしい。
    • 特定少数の人とだけ繋がりたいというケースは確実に存在する。
      • 特に私は、Twitterではいわゆるネット右翼と極左の双方から敵視されており、常に悪意にさらされていたため、非公開アカウントは必要不可欠だった。
      • 私に限らず、諸々の事情により悪意や差別に晒されるケースを考慮すると、広く一般に公開することが必ずしもよいこととは言えない。
    • とはいえ、非公開アカウントがあることによって陰湿な嫌がらせも可能となっており、Bluesky運営はそれを恐れているのかも?
  3. ブロック、被ブロックのアカウントをフォロー数やフォロワー数から除外してほしい。
    • 現状ではそれらについてはフォロー数やフォロワー数から除外されていない。それ故に、私のようにブロックを多用する人にとっては、実際につながりのあるユーザを遙かに超える数がフォロー数やフォロワー数として表示されてしまう。
  4. 何より、極右に乗っ取られた「X」の二の舞になることだけは絶対に避けてほしい。

お世話になっているBluesky周辺サービス

 当初の予定よりも大分駄文になってしまいましたが、ここまでお読みいただいた皆様、ありがとうございます。

 最後に、自分がお世話になっているBluesky周辺サービスやノウハウを紹介させていただき、締めたいと思います。

アカウント管理

カスタムフィード

  • SkyFeed
    • カスタムフィードを簡単に作成できるサービス。類似のサービスはいくつかあるが、私が使ったことがあるのはこれだけ。

ウィジェット

外部連携

  • Bridgy Fed
    • Fediverse(Mastodon等)とBlueskyのアカウントを双方向にフォローし合えるようにするサービス。
    • 私もいくつかのMastodonアカウントを登録しているが、自サイトや自分のアカウントでは、「Bridgy Fed」に登録したアカウントについては敢えて紹介していない。私自身もよほどのことがない限り「Bridgy Fed」によってブリッジされた情報に返信したり引用したりすることはない。

その他ノウハウ